木の実ナナ

テレビドラマやミュージカルで活躍されている木の実ナナさん。芸能界に入ってからはほとんど吃音は出ていなかったようですが、ある時突然吃音が発症してしまい、映画の撮影がストップしてしまった経験をお持ちです。

木の実ナナさんプロフィール

  • 1946年生:東京都墨田区出身
  • 1962年:音楽番組でデビュー
  • 1973年:劇団四季のミュージカル「アプローズ」に出演
  • 1975年:芸術選奨新人賞受賞
  • 1976年:紀伊國屋演劇賞受賞
  • 「ザ・ガードマン」「キーハンター」「あぶない刑事」「火曜サスペンス劇場」など多くのテレビドラマに出演

木の実ナナさんと吃音

木の実ナナさんは、芸能界に入ってからは自らもほとんど吃音を意識することはありませんでした。しかし、「男はつらいよ」シリーズのヒロイン役に抜擢され、その撮影の最中に突然吃音が発症してしまったのでした。しかもそれはかなり重度のものだったようです。「”寅さん”の映画に出ることは、私の密やかな夢でした。」と後にご本人も語っているように、この映画に出演することは女優になる前からの夢だったそうです。出演が決まった際には、家族でお祝いをするくらいの喜び様で、特にお母さんが喜んでくれたそうです。
しかし、撮影も終わりに近づき、疲れが溜まってきたある時、寅さんのことを「おにいちゃん」と呼ぶその最初のセリフで、つまずいてしまいました。元々あ行が苦手だったそうですが、その最初の「お」が出てこなかったそうです。結局、この「おにいちゃん」が言えず、撮影が2日間ストップしてしまいました。
その際、山田洋次監督は、辛抱強く待ってくれていたそうです。「いいんだよ、フィルムなんか。いっぱいあるからね」「ナナちゃんは江戸ッ子だろう。失敗してもしようがないよ」
「みんな誰にでも欠点があるんだよ。特に一つのことを一生懸命やる人は、みんな欠点をもっているさ。逆に言えば、欠点のない人なんて魅力がないんだ。ナナちゃん、よかったじゃないか。欠点があって」
などと優しい言葉を掛けてくれた事が印象に残っているとのことでした。

木の実ナナさんの例では、吃音を克服した方でも、極度の緊張や疲れなどの要素が重なると大人になってからでも再発してしまうことがあるということが伺えます。

おすすめのプログラム