「どもり」と「吃音」の違い

「どもり」と「吃音」の違いって何だっけ?そもそも「どもり」と「吃音」は同じなんじゃないの?などと思っている方も多いはずです。
ネットでは、同じものという説や全く違うものという説までさまざまなものがあります。
そこで、「どもり」と「吃音」の違いについて、分かりやすく整理してみました。

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「どもり」と「吃音」の違い

まず、「どもり」と「吃音」の違いを整理しておきます。結論としては、「どもり」と「吃音」は同じものと考えて問題ないでしょう。
「吃音」は、通常なら「きつおん」と読みますが、「どもり」と読む場合もあります。また、「どもり」は漢字で書くと「吃り」ともなり、結果同じものを指します。
では、なぜこの2つの呼び方があるのでしょうか?最も大きな理由の1つが、最近では「どもり」が差別用語として認識されてきたことです。そのため、マスメディアでは「どもり」は放送禁止用語となり、テレビや新聞などでは「吃音」と置き換えられるようになりました。中高年齢層の方では「吃音」という言葉自体に馴染みのない方も多いかもしれませんが、それはこのような理由からなのです。「めくら」「つんぼ」「かたわ」といった身体の障害を表す言葉が差別用語として放送禁止になっているのは有名ですが、「どもり」まで含まれるのは意外ですね。ちなみに、昔人気のあったアニメ「釣りキチ三平」にも使われていた「○○キチ」も現在では放送禁止用語となり、「○○マニア」に置き換えられているそうです。

「吃音症」について

「吃音症」とは、言葉が円滑に話せない疾病や障害の一種です。つまり、「どもり」や「吃音」は症状を指すのに対し、「吃音症」は病名ということになります。
「吃音症」は原因の特定や治療法が確立されていないため、その扱いも世界各国でさまざまです。アメリカ・ドイツ・ニュージーランドなどでは、法律によって吃音症と診断されると障害者認定を受けられ、さまざまな保護を受けられるようになっています。
日本でも2005年より吃音が発達障害者支援法に含まれるようになり、吃音で身体障害者手帳を取得したケースもありますが、あまり定着しているとは言えません。日本では専門医が少なく、診断の基準も曖昧な上、吃音で医師の診察を受けることに対して抵抗がある方が多数だということも関係しているのかもしれません。

「どもり」と「吃音症」の違い

前述した通り、「どもり」「吃音」は言葉に詰まってしまうという症状を指すのに対し、「吃音症」はこのような症状をともなう障害や病気ということになります。
それなら「どもり」や「吃音」がある人は全て「吃音症」ではないかと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。例えば、あがり症の方が大勢の前で話す際、緊張で言葉に詰まってしまう事はよくあります。これが「吃音症」なのかどうかは曖昧ですし、緊張を和らげる事ができれば解決するケースがほとんどです。政治家などの演説やスピーチでも「えーー」「あのーー」を多用する方もいますが、これは吃音ではなく話し方の癖だったりリズムを取るためだだったりします。
他方、「吃音症」の定義も曖昧で、専門医も不足してしまっているのが実情です。総合病院で受診すると、精神内科を紹介され、受診すればほぼ全ての方が「吃音症」と診断されてしまうでしょう。処方される薬は抗うつ剤などがほとんどで、精神疾患と同様の治療法となっています。
重要なのは、「吃音症だから」と自分にレッテルを貼って諦めてしまわないことです。

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